いま押さえておきたい、アメリカのクラウドファンディング市場

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YM Creators Pro 代表の 山本ショウ です。2009年に クラウドファンディング の先駆けである、Kickstarterが登場して以来、わずか、6年で クラウドファンディング の市場は驚異的な伸びを見せています。
スタートアップ だけでなく、クリエイターなど多くの利用者が増え、資金調達の手法としての大きな存在感を見せるようになりました。ファイナンスの調査・分析の専門会社The Tabb Groupのレポートによると、2015年の クラウドファンディング 市場は170億ドル(約2兆400億)を超えると想定しています。
クラウドファンディング をリードし続けるアメリカの市場について改めて、まとめてみました。

1.なぜ、アメリカはクラウドファンディングが受け入れられているのか

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もともと、アメリカには寄付という概念が根ざしていました。自由の女神像は、フランスの政治家、エドワール・ド・ラブレーという人物が、アメリカの建国100周年を祝いいうために寄付を募る活動を始めたのが、始まりです。 その後、紆余曲折あり資金難に陥ってしまったのを、ニューヨークの新聞「ザ・ワールド」社のピュリツァー賞で知られるジャーナリスト、ジョセフ・ピューリッツァーが寄付呼びかけ資金調達が成功し、建設が行われました。
自由の女神に象徴されるように、寄付の精神や幼い頃からの金銭教育により投資が日本よりも身近なものとして存在していました。

こういった文化の中、 クラウドファンディング という概念は起業家マイケル・サリバンが、2006年8月に自身のビデオブログコミュニティを支援するためのインキュベータープロジェクト「fundavlog」を説明するために初めて【 クラウドファンディング 】という言葉を用いたのが、きっかけと言われています。
以降、2008年にオバマ大統領がObama for Americaにて、大統領選の資金集めを行い10億ドル(約1200億円)もの政治献金を集めたりとインターネットとお金が密接になってきました。

このように寄付という概念がもともと身近にありました。その上で大統領選でオバマ大統領がインターネットを駆使したことによりウェブでの寄付、献金、投資が加速され、より一層身近なものとなりました。

2.Kickstarterの台頭

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2009年、ペリー・チェン氏らにより設立された、Kickstarterがスタートし、 クラウドファンディング というキーワードが少しずつバズキーワードとなってきました、Kickstarterが成長するにつれ、新しいデバイスやサービスの プロジェクトクラウドファンディング での成功を夢見ていました。 Pebble Timeという、スマートウォッチ開発の プロジェクト では2,000万ドル(約24億円)を超える出資金調達に成功をした。デバイスといったワードウェアの製品も多いため、出資金が集まるか集まらないか市場調査を兼ねた プロジェクト も多く、ハードウェア産業のひとつのイノベーションとなっています。Kickstarterの登場以降、アメリカのみならず、ヨーロッパ、日本などで多くの クラウドファンディング サービスサイトが生まれました。 その結果、 クラウドファンディング は一瞬のブームにとどまらず、一つのトレンドとして今後大きく伸びて行くことになりました。

3.エクイティ型クラウドファンディングの出現と法整備

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2010年になり初の エクエティ型 クラウドファンディング(投資型クラウドファンディング)のGrowVCと不動産開発への投資メインのFundriseがサービスを開始した。 またリーマンショックに苦しんでいたアメリカでは、オバマ政権が金融規制が進める一方、異例の規制緩和が行われたのが、 クラウドファンディング です。このクラウドファンド法(Capital Raising Online While Deterring Fraud and Unethical Non-Disclosure Act of 2012:CROWDFUND法)の規制緩和により、年間100万ドル未満の資金調達については、SECへの登録なしに、非公開企業が不特定多数の投資家を対象に株式の募集を行うことが可能となりました。 以降、 クラウドファンディング は大きく成長し、一瞬のバズではなく資金調達として一般的なものになりました。こういった資金調達の法律は今後、日本でも行われるかもしれません。その際には、また日本で大きなブームとなる可能性を秘めています。

4.クラウドファンディングの今後について

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世界銀行 のレポートによれば、2025年までにグローバルでの クラウドファンディング 市場が900億ドル(10兆8,000億円)から960億ドル(11兆5,200億円)に及ぶといわれています。今はまだ市場として成長段階のため、個人や小さな プロジェクト が多いですが、ゆくゆくは世界を動かすような、大きな プロジェクト も生まれるかもしれません。 クラウドファンディング で起業、 クラウドファンディング でプロダクト開発が当たり前になる、投資が当たり前、という世界がくるかもしれません。 当然、市場が大きくに連れて、トラブルも出てくるかもしれませんが、このクラウドでの資金調達という動きは留まりそうにはありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。 アメリカの クラウドファンディング についてまとめてみました。今はまだアメリカが先行している クラウドファンディング ですが、もしかしたら、今後アメリカ以外の国が クラウドファンディング を引っ張っていくかもしれません。 新しい クラウドファンディング の情報が入ったっさいにはいち早くご報告できるようにいたします。


 

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