INTERVIEW:サウンドトランクは、何故クラウドファンディングを始めたのか

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サウンドトランク

YM Creators Pro 代表の 山本ショウ です。クラウドファンディング を始めるにあったって、実際にどう プロジェクト を進めるのか、初めてもできるのかなど気になることがたくさんあると思います。今回は実際に クラウドファンディング を出している プロジェクトオーナー にインタビューを行いました。今回のインタビューは、 サウンドトランクという プロジェクトMAKUAKE で行っている、前嶋とおる氏にインタビューを行いました。

サウンドトランクの開発の経緯や、なぜ クラウドファンディング を始めたのか、そして プロジェクト を開始するにあたっての道のりや今後の商品展開の予定についてお伺いしました。

プロダクト開発の経緯

サウンドトランク大

サウンドトランク大の実物

スピーカーの底力に、驚かされた。

前嶋とおる氏は映像制作、広告代理店、イベント関係の仕事を経て、モノフォニカレコードというインディーズレーベルを設立。ハミングキッチンの1stアルバムのプロデュースを始め、WEBサイトやメールマガジンなどの広告の仕事に携わっていた。

前嶋氏「1年ほど前にiPhoneを木の台に乗せてスピーカーの音を拡散するバックロードホーンというものに出会い、iPhoneとは思えないほど音が広がるその構造に惹かれ、スピーカーを自体を自作するようになりました。」

 ースピーカーって作れるものなんですか?

前嶋氏「その道の先駆者がいまして、スピーカーの作り方は調べればわかりました。ただ、普通のスピーカーを作るのでは面白くないのでお酒の升を使い、アポロの宇宙飛行士に似せたスワン形のスピーカーや77CUBEというキューブ型のスピーカーなど一風変わったものを作りました。そして、縁があってこれらのスピーカーを東京ビックサイトで7月に行われた、ハンドメイドジャパンフェスティバルに出展し、実演販売しました。」

 ー出展して反応はいかがでしたか?

前嶋氏「ハンドメイドジャパンフェスティバルでは、ほとんどの商品が洋服やアクセサリーなどのハンドメイド品が中心だったので、私の出品したスピーカーは、ひときわ目立っていたと思います。二日間の販売で、持っていったスピーカーを完売することができました。」

 ー完売ですか、嬉しい反響ですね。

前嶋氏「そうですね。最初は趣味で始めたものだったんですが、気に入って喜んでくれる人が多かったことに驚きました。 スピーカーの底力がここまであるとは思いませんでした。ハンドメイドジャパンフェスティバルが終わって、次は何を作ろうかと考えていた時に、ふとスーツケースにスピーカーを組み合わせてみたらどうだろうかと考えました。調べてみたらイギリスにビンテージのスーツケースとスピーカーを組み合わせている会社はあったのですが、いかんせん一点物なので高額だった。もっと安く作る方法として、木製トランクそのものから作ることを考えました。」

サウンドトランク開発者の前嶋氏(右)

サウンドトランク開発者の前嶋氏(右)

今までに無いもの、だから使い道は無限大。

 ーサウンドトランクの反応は如何ですか?

前嶋氏「街中でサウンドトランクを使っていると反応が良くいろんな人から声をかけられます。今までにないスピーカーなので、使い道は無限大なんです。カフェの店頭において音楽を流せば行列ができて、集客に成功しました。公園で鳴らせばいろんな人から、声をかけられたりします。カバンとしても使えるので、iPodや予備の電池を入れることもできますし、大きいサイズのサウンドトランクなら薄型のノートパソコンやワインボトルも入りますので、仕事からピクニックまで、使い方はアイデア次第で広がります。」

 ー失礼ですが、思った以上に荷物が入るんですね?

前嶋氏「そこはこだわりました。普通にカバンとしても使えるようにしたかったので。スピーカーだけだったら持ち歩く意味ってあまりないと思うんです。それと、海や山などへ持って行ってみんなで音楽をシェアすることができるデバイスにしたかった。実際に街に繰り出して音を流しながら歩くと、いろんな人に声をかけられるんです。みんなサウンドトランクに興味を持ってくれるので、新しい出会いもたくさんありました。」

 ーまさにコミュニケーションツールですね。そして、今後さらにこのサウンドトランクを広げるために、クラウドファンディングを始めたのですか?

前嶋氏「もともとは売るつもりで作ったわけではなかったのですが、持って歩いているとまわりの反応がすごくて「これ、売って欲しい!」と声をかけれられることも多く、こんなにニーズがあるなら事業化しようと思い、生産を拡大させるために クラウドファンディング を始めました。 クラウドファンディング を知ったのは MAKUAKE さんの プロジェクト でamadanaさんとユニバーサルミュージックさんで行っているレコードプレイヤーの プロジェクト (アマダナレコードプロジェクト)を知ったのがきっかけです。Blue Note Jazz Festivalに行った時にチラシを配っていたので、そこでこういうものがあるんだなと知りました。」

カバンとしても使える

サウンドトランクはカバンとしても使える。

クラウドファンディングについて

クラウドファンディングを初めて、可能性が広がった。

ー実際に MAKUAKE さんで プロジェクト を出していらっしゃいますが、初めての挑戦をどのような形で進めたんですか?

前嶋氏「 プロジェクト の準備をしっかりと進めてからやろうと思っていたのですが、12月が時期的に反響が多い月とお聞きしたので、11月末から始めることにしました。ゴールを決めてから、ページ作りや資料集めを一気にスタートさせたので、時間的には大変でした。ただゴールが決まっていたので、ダラダラとせずに実行できたと思います。このプロジェクトを通じていろんな方と知り合う機会が増えたんですが、皆さんから「もっとこうしたらいいんじゃないか?」とさまざまな意見をいただき、そうした声を反映させることができたと思います。こうした意見がもらえること自体、ササウンドトランクに強い興味があるということですから、その可能性は底を知れないと思います。」

ー底が知れないデバイスというのも面白いですね。話は変わりますが、 MAKUAKE ×伊勢丹の展示企画にも出展されていますが、そちらの経緯について教えてください。

前嶋氏「 MAKUAKE さんのサイトを見ていた時に、新宿伊勢丹本館での展示企画を知り応募しました。そこから審査があるのですが、無事に審査が通って展示されることになりました。展示してからの反応はかなりいいいです。伊勢丹に展示されているというだけで、実物を見せなくても人の印象が全く異なりました。さすがの伊勢丹ブランドですね(笑)・・・。こちらの展示スペースでは実際に音を聴くこともできますし、カラーオーダーも受けつけるようにしたので、赤色のサウンドトランクも展示しています。」

ー今後はどんな展開を考えていますか?

前嶋氏「 まだ クラウドファンディングプロジェクト が終わっていないので確かなことは言えませんが、アイデアを形にするのが好きなので新しいデザインやプロダクトを作ったり、直営のセレクトショップのようなこともやりたいなと考えています。 クラウドファンディング で可能性がいろいろと広がりました。」

※実際に サウンドトランクから音を出してみると、本格的なスピーカーであることがわかる。

インタビューを終えて

今回のインタビューを通じて クラウドファンディング は通常の資金調達と同じように、多くの人との支えや出会いがあって プロジェクト が成長していくものなのだと感じました。やはり 1/3の法則 のようにいかに自身の周りの人を巻き込むことができるか、これは プロジェクト 成立 のために欠かせない要素であることは間違い無いようです。 今回インタビューを行った、 サウンドトランクは3月中旬まで ファンディング期間 を行っているのでご興味ある方は是非一度 プロジェクトページ を訪問してみてください。


 

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